One Octave

目指すは「unique」な音色。大切なのは日常。                                               

アナタの使命は何ですか?

金曜日に「日本沈没」を見に行きました。
それもご近所で仲良くさせていただいている、老夫婦(愛称:じぃじとおばぁ)に
誘われたからです。
私が生まれる以前の大ベストセラー/大ヒット映画だそうです。
ちょうど映画6本観て、今回は無料だし。
パニック映画に少し人情系をプラスしたような映画かなぁ、なんて軽い気持ちで
映画館に向かいました。

ひとり言は以下に・・・。



上映前におばぁは、こう口にしていました。
「みんなが居なくなるんやったら、私も一緒に沈むわ。」
その言葉を聞いて、「もし今こんな国難が目前に迫った時、私はどう感じ、どう考え、
どういう方向に動くのかな・・・。」そんなことをふと思いながら映画が始まりました。
~初めのシーンから自分でも驚くくらい鳥肌の連続・・・・。
今思い起こすと、無意識の中で何かを肌で感じていたのでしょうか。
仮想の世界であることは解っているのに、スクリーンに映し出される崩れ往く自然や
人々の姿に鳥肌が醒めず、一人一人の言葉が何だかメッセージに思えました。

この映画を観る前に、映画につながる二つのエピソードがありました。

一つめは、7月中旬に参加した研修内にて。
講師の先生に「あなたの使命はなんですか?」と質問されました。
私は仕事の研修だったので、仕事の上での自分の役割を答えました。
講師は続いて、「では仕事上ではなく、あなた自身の使命は何ですか?」と問われます。
研修生が90人もいる中で、誰もそれを答える人はいませんでした。
3日間の研修を通して、
「自分にとっての使命って何だろう?」という意識が芽生えました。

二つめは、蝉が外で啼きだしたある日のこと。
友だちと蝉について語るうちに、いつしか蝉の一生についての話題になっていきました。
「人間に例えるならば、365日間ずっと土の中にいて、
最期の1日だけ外へ出てこられる計算・・・・何だか切ないなぁ・・・」と友人。
研修の余韻がある中だったせいか、「私だったら何をするだろう?」
といつになく真剣に思いをめぐらせました。

このエピソードの直後にこの映画だったもので、他人事には思えなくなりました。
「私に与えられ、私がしなければならない、つとめ」
こう文字にするとエラくかっこつけたように感じますが・・・・。
この機会に自分の中でまた一つ、それもいくつかの大切な枝をつけた幹のように、
何か大事なモノが生まれた気がしました。
 
今度はきちんとお金を払って、もう一度観にいきたい映画です。
by black-dolphin | 2006-07-23 02:26 | 和の話

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