救世主
2011年 06月 27日
6年前と2年前に―。
その時に私が感じ、かけた言葉や起こした行動。
それは、ほんの小さな事柄だったと思う。
それが今日、私に返ってきた。
感動し、心を貰った。
彼女の言葉や笑顔、強い願いや希望は、私にパワーをくれた。
「助産師冥利」に尽きることです。
勤務中、病棟外に出る用事があり帰ってきたところ。
見覚えのある女性が、ホールで誰かを待っている様子だった。
その女性は、私の顔を見るなりパッと笑顔になった。
その笑顔を見た瞬間、私を待ってくれていたのだと直感した。
「憶えてくれてるんですか?」 彼女は、とても嬉しそうに微笑んだ。
6年前、彼女はとても哀しんでいた。心痛む時間を過ごした。
ずっとそばで、手を握ることしかできなかった。
2年前、彼女は赤ん坊を抱いていた。
6年前に関わらせていただいたことは、云わないでおいた。
幸せなひと時だったけど、彼女は頑張りすぎで疲れ果てていた。
彼女の背中をポンポンとさすり、「今まで、お疲れさまです。」と声をかけた。
私には、詳細な記憶はなかった。
彼女が、私の言動を鮮明に記憶し、ひとつ一つ教えてくれた。
彼女は、4回命が授かった。今、2歳になったお子さんが居る。
今日で一旦、定期的な診察が終わった。
先生からは、専門的な病院の紹介や検査治療も提案されたらしい。
その日に、わざわざ遠い病棟まで足を運んでくれた。
彼女は私に、こう云った。
「今日診察が終わって、自分でも忘れてた記憶がどんどん蘇ってきた。」
「あの日、ずっと黙って手を握ってくれてたのは、Ziziさんじゃないですか?」
「部屋で背中をさすってくれたのもZiziさん。」
「声や話し方を思い出して、6年前に居てくれたのもZiziさんだったんだと思った。」
「きょうだいを作ってあげたい。何とか授かって、またZiziさんの居るここで産みたい。」
「Ziziさんがもしここに居なくなっても、私が会いに行きます。」
確かに自分が放った言葉や行動だけど、自分で納得できる看護ではなかった。
何気ない事柄だった。
その時に感じた、精一杯の思いだけだった。
日々落ち込むことはあるけれど、前を向いて仕事しよう。
そういう小さな自信を、彼女は運んでくれた。
その時に私が感じ、かけた言葉や起こした行動。
それは、ほんの小さな事柄だったと思う。
それが今日、私に返ってきた。
彼女の言葉や笑顔、強い願いや希望は、私にパワーをくれた。
「助産師冥利」に尽きることです。
勤務中、病棟外に出る用事があり帰ってきたところ。
見覚えのある女性が、ホールで誰かを待っている様子だった。
その女性は、私の顔を見るなりパッと笑顔になった。
その笑顔を見た瞬間、私を待ってくれていたのだと直感した。
「憶えてくれてるんですか?」 彼女は、とても嬉しそうに微笑んだ。
6年前、彼女はとても哀しんでいた。心痛む時間を過ごした。
ずっとそばで、手を握ることしかできなかった。
2年前、彼女は赤ん坊を抱いていた。
6年前に関わらせていただいたことは、云わないでおいた。
幸せなひと時だったけど、彼女は頑張りすぎで疲れ果てていた。
彼女の背中をポンポンとさすり、「今まで、お疲れさまです。」と声をかけた。
私には、詳細な記憶はなかった。
彼女が、私の言動を鮮明に記憶し、ひとつ一つ教えてくれた。
彼女は、4回命が授かった。今、2歳になったお子さんが居る。
今日で一旦、定期的な診察が終わった。
先生からは、専門的な病院の紹介や検査治療も提案されたらしい。
その日に、わざわざ遠い病棟まで足を運んでくれた。
「今日診察が終わって、自分でも忘れてた記憶がどんどん蘇ってきた。」
「あの日、ずっと黙って手を握ってくれてたのは、Ziziさんじゃないですか?」
「部屋で背中をさすってくれたのもZiziさん。」
「声や話し方を思い出して、6年前に居てくれたのもZiziさんだったんだと思った。」
「きょうだいを作ってあげたい。何とか授かって、またZiziさんの居るここで産みたい。」
「Ziziさんがもしここに居なくなっても、私が会いに行きます。」
確かに自分が放った言葉や行動だけど、自分で納得できる看護ではなかった。
何気ない事柄だった。
その時に感じた、精一杯の思いだけだった。
日々落ち込むことはあるけれど、前を向いて仕事しよう。
そういう小さな自信を、彼女は運んでくれた。
by black-dolphin
| 2011-06-27 22:32
| 和の話