One Octave

目指すは「unique」な音色。大切なのは日常。                                               

私の鏡

私の人生において、欠かせないものがあります。
それは、前へ前へと進もうとする人を見届けたいということ。

私とは生きている世界が全く違って、ずっと尊敬し続けている人がいます。
一回りも若い年齢なのに、私が理想とする強く柔らかな人。

夕陽のように、私に柔らかな力をくれる人。
私の鏡_b0088089_13211172.jpg


到底、真似はできないけれど。

毎日に行き詰りそうになったとき、
心がどうしても小さくなってしまいがちなとき、
笑顔が無くなってしまいそうなとき、

忘れそうな自分を、奮い立たせられる。
私を取り戻さねばと、思わせてくれる。

先を 強く強く見据えて、今を精一杯努力する。
誰が何と云おうと、絶対に途中で投げ出さず、諦めたりしない。
自分の力と可能性を信じて、ただ前に進もうとする。

彼女の毎日を見ているわけじゃないけれど。
TVに映る、たった数分間を見ると伝わります。

いつもいつも、涙の腺が緩みます。
いつもいつも、心が洗濯されます。

彼女の強さやしなやかさが 私の内(ナカ)へと入ってくるようで、
私の内側にある小さなその琴線に触れられたような感覚になります。

海の青い光のように、私に静かな力をくれる人。
私の鏡_b0088089_13232396.jpg


先日、映像を見ながら一筋の涙を静かに流す、彼女の師の姿を見ました。

「あなたは、一番強い人間。」
彼女は、何度もそう呟いていました。

私が感じていたことを、第三者の言葉に乗せられた瞬間。
それがやっぱり、真実のような気がしました。

昔から大好きなラフマニノフの「鐘」に乗せて―
彼女の光が、どうか放たれて欲しい。
by black-dolphin | 2010-02-23 13:23 | 和の話

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