ポイントに移動する時、エンジンの大きな音が響きます。
叫んだって、自分の声は空しくかき消されます。
無言で、ただ空と海を見つめていることが多いこの時間。
言葉のない世界を、色々堪能するのです。
声の届かない私。
音のない世界で、たった一人になった気分になる。
この何とも云えない孤独感。
寂しくはないけれど、それは途方もない感覚。
地球という星に、
日本という国に、
この時代に、
両親の元に、
たった一人の存在が生まれてくる
無言のときは、そんなことが過(よ)ぎるんだ。
この短い時間も、私には必要な “流れる時” なんだ。