目指すのは「unique」な音。 大切なのは、日常。                                               
by black-dolphin
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花かたらず

先月、大切な友人の結婚式に出席しました。
彼女はちょっと意地っ張りで、よく語りよく笑いよく泣く素敵な人です。
感情表現の乏しい(実は・・・)私とは正反対、いつでも心がオープンな彼女。
お式でもそれは健在で、笑いあり涙ありのとてもいい時間でした。
最後の金屏風の前では、「Zizi~!大好きやよ~ぉ!」と云ってくれました。
相手を労わる、彼女らしい言葉だなぁと思います。あれは嬉しかったなぁ。

三十路の私がでしゃばるのもなぁ。とやや遠慮気味でしたが、
彼女の大事な記念日を盛り上げるべく(笑)、ブーケトスに参加しました。
白い花束はゆっくりと大きな弧を描いて、すとんと落ちてきました。
私の掌には、幸せいっぱいな白いガーベラたちがいました。
b0088089_20295997.jpg

小学生の頃に初めてガーベラの存在を知った時のことを思い出します。
絵に描いたような花びらとまっすぐに伸びた黄緑の茎。

何にも考えず、でも幸せな気持ちで、花束を飾りました。
お天気のいい日に朝から窓を全開にして、太陽をいっぱいに浴びてもらいました。
その花をウイカと眺めながら、翌日は静かに過ぎていきました。
花にまつわる様々な書籍をのんびりと読みながら―。

花や樹は昔からすごく身近に感じていて、生きている何かが宿っている感覚があります。
活け方のセンスは全くの私ですが、私はまったく気にしていません。
花は野に咲いているのが、一番美しいと思っています。
「花は野の花のように」
b0088089_20404082.jpg

  
        花かたらず

   花は黙って咲き
   黙って散ってゆく
   そうして 再び枝に帰らない
   けれども その一時一處(しょ)に
   この世のすべてを托している
   一輪の花の声であり
   一枝の花の真である
   永遠に滅びぬ 生命のよろこびが
   悔いなくそこに輝いている

18歳の頃に出逢った言葉なのですが、今でも大切に詠みます。
逆戻しのきかない、一方向の時間と私自身。
今ここに生きていることに全てをあずけて暮らすこと。

               朝日を浴びて、
           おはようの挨拶を交わして、
           澄んだ空気の中を散歩して、
            家中をピカピカに磨いて、
           洗濯物を干したりたたんだりして、
          様々な恵みの御飯をいただいて、
             透明な水で顔を洗って、
           風を感じつつ自転車を走らせて、
          みんなの笑顔や泣き顔と向き合って、
               聴いて、考えて、
             ただいまと抱き合って、
          おいしい香り漂うコーヒーをすすって、
       文字をゆっくり詠みゆっくりとページをめくって、
         疲れたらウイカとうたた寝なんかして、
       赤やオレンジに染まった夕焼け空を眺めて、
           あったかいお風呂に温もって、
               おやすみを告げて、
           ふかふかのお布団にくるまること。

毎日は退屈なんかじゃなくって、実はできることが沢山あって
ただ生きることは、実は一番大事なことなんだなぁと感じます。
日常を大切に暮らすことは、何にも変えがたい尊いことなんですよね。

「花かたらず」を詠むと、いつもそんな気持ちを強くさせてくれます。
そんな時間を改めて与えてくれた花嫁に、感謝感謝です。
by black-dolphin | 2008-11-13 21:13 | 花と樹
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