目指すのは「unique」な音。 大切なのは、日常。                                               
by black-dolphin
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見えない花火

昨日は、地元で有名な花火の日でした。
小さい頃から当たり前のように見ていた花火芸術。

働き出してから、何故かこの日は毎年仕事。
昨日も浴衣姿の女の子たちとすれ違いつつ、皆とは逆方向へ通勤です。

ベッドサイドに検温へ行くと、ドーンドーンと地響きのような音が響いていました。
病棟の患者さまの半分は、何らかの疾患で入院されている方々。
患者さまは口々に 「見に行くつもりやったんよ~。」 「今年も見たかったなぁ。」

病棟も比較的落ち着いていたので、
一人一人とゆっくり向き合って色んなことを話しました。

病気のこと、治療のこと、家族のこと、これからのこと―

私はおそらく、患者さまと話している時が一番好きかも知れない。
そして素直になれ、自分が出せる場所のような気がする。

病気と闘い、時には共存しようとする彼女たちの姿をみていると、
本当に心から尊敬し、健康のありがたさや生きていることの幸せを教えられる。

一人一人とゆっくり話していたら、検温に出かけてから かれこれ2時間が経っていた。

私は、検温最後の部屋を訪れる。
そこには私たちと付き合いの長い一人の女性がいて、
明日から数回目の抗がん剤の治療が始まる。
ベッドサイドへ顔を伺うと、もうすでに彼女は眠り始めていた。

起こすのもなんだし、そっと手を触れて「明日頑張って下さいね。」と心の中で伝えた。
彼女は気配を感じたのか眼をパッと見開き、きれいな笑顔を見せてくれた。

「観音様みたいな顔してぇー。ありがとう。」と手を合わせられ、私は涙が出そうになった。

あなたの方が、美しくて強くて深くてありがたい存在ですよ、と思った。
看護師をしてもう何年にもなるのに、涙をこらえるのに必死だった。

見えない花火は、私にとって忘れられない貴重な音になりました。
by black-dolphin | 2007-08-02 02:19 | 和の話
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