One Octave

目指すは「unique」な音色。大切なのは日常。                                               

ご報告

長らくブログをお休みして、申し訳ありません。

7日前の夕刻に、初花がお空へと還っていきました。

初めて会った時から、初花の生きる姿を見届けたいと覚悟はしていました。

でもいざ現実となると 私はそんなに強くはなく、
さよならの瞬間を想うと、「ごめんね、ありがとう。」でいっぱいになりました。

過去を振り返って悔いることは嫌いなのに
今はやりきれなくて、ただただ深い後悔と哀しみが降りつもります。

私のせいで、初花は寿命を縮めてしまったに違いない。
私は看護師失格だと、罪の意識でいっぱいになってしまいます。

でも初花は 最期まで生きて、生きる姿を見せて、「生」を全うしました。
そして 私が肯定できるように、すごくやさしいヒントを残していきました。
自分の都合のいいように解釈するつもりはありませんが、そう感じます。

理由は、初花の言葉のない表情や行動です。
最期の二日間、あの子の精一杯の思いを 痛いくらい感じました。

早く浅い呼吸の中で、意識が遠のく中で、最期まで私を気遣ってくれました。
初花の もしかしたら私のそれよりも遥かに大きな、私への深い愛情を感じました。

初花は七色に光り輝いて、シャボン玉のように尊く弾けてゆきました。

今まで見てきた誰よりも、強くてやさしい生きる様をみせてくれました。
初花は、本当に凄いです。

朝起きて、ベッドにまでお迎えに来てくれないこと
ただいま。とハグできないこと
桜の丘を一緒に登れないこと
一緒に空を見上げられないこと
じっとみつめてもらえないこと
私の上でうたた寝してもらえないこと

この先私があと何年生きても
どんなに愛しても

もうそこに居ないこと
もう会えないこと

思い知って涙が粒のように落ちるけれど、
いつか初花との何もかもを心の内にしまって
ただ幸せだったと、なつかしむ日がきてくれますように。

 
初花の最期を知って下さい。
少しずつ、報告させて下さい。


※ 報告できずにいる方々、このブログを通してご報告させて頂きます。




父。
初花の体調をいつも気遣ってくれてありがとう。
寂しくしてるんじゃないか、一人で泣いてるんじゃないかって
ずっと心配してくれてありがとう。
「どうやらお前を待ってるみたいやぞ。」と云ってくれたこと、
「家に帰ってよかったな。」と云ってくれたこと、
私の代わりに怒ってくれたこと、
「可哀想に。」って初花を撫でてくれたこと、
一緒にお骨を拾ってくれたこと、
忘れないよ。
初花は、父が大好きだったよ。

母。
初花が大変なとき、そばに居てくれてありがとう。
宣告を受けた時のお母さんを想うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
仕事で大変なのに、心配して毎日たくさんのご飯をありがとう。
「おなか空かなくても、食べなきゃ駄目。」って叱ってくれたね。
わが子が哀しむ姿を見せてしまって
こんなに辛い思いをさせて、本当にごめんね。
「もうお母さん、こんな辛い思いするの嫌や。」って聞いて、
初花は愛されていたんだなぁって思い知ったよ。
初花も、母が大好きだったよ。

A。
いっぱい泣かせてごめんね。
私が出せない感情を、あなたは代わりに素直に出してくれました。
一緒にいっぱい泣いてくれて、ありがとう。
「バイバイしたくないよ。」って、初花を抱きしめてくれてありがとう。
一緒に折った鶴。
灰になって、初花のお骨と一緒に入ってるよ。
あなたがくれた言葉や表情/感情、メールや手紙、宝物だよ。
私の知らないところで、Zizi について話してくれてありがとう。
初花は、どんな風に聴いていたのかな。その姿が見たかったよ。
私の知らない初花を教えてくれて、ありがとう。
初花も、Aが大好きだったよ。

U。
あなたの存在で、私は救われました。
あなたが居なければ、私は初花に会えなかった気がするよ。
生きてることって当たり前で忘れてしまいそうだけど、本当に凄いこと。
あなたには、長く元気で居てほしい。
心からそう思った。
また、会いに行くよ。
あんまり仲良しではなかったけれど
初花もあなたを知り、認める存在だったよ。

あなたたちがくれる思いやりが、私だけが哀しいんじゃないって痛いくらい身に沁みます。


rimさん、SiBさん。
私を思ってメッセージをくれて、ありがとう。
あなたたちのお蔭で、ブログで報告する勇気をもらいました。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになるだろうけれど、あなたに会いたいです。

C。
富士山間際で、突然帰ってしまって本当にごめん。
お蔭で、初花の最期を見届けられました。
「初花がんばれ、Zizi がんばれ。」って富士山に登ってくれてありがとう。
あなたの愛を感じました。
大好きなプリンちゃんメールも、ありがとう。
会いたくなったら、喋りたくなったら、すぐに連絡するよ。
旅にばっかり出てごめんなさいって、一緒に謝ろうね。

Kさん。
いつもウイちゃん可愛いって好きでいてくれて、ありがとうございます。
最期に元気な姿で、初花に会ってもらえなかったことが残念です。
初花の病状を信じたくなかった私の弱さの責任です。
人とは違う命を感じてくれたあなたは、私にとって分かり合え安心できる存在です。
バロンさんと、お空の上で友だちになれてるといいな。
初花の話、また聴いて下さい。

Kちゃん。
報告した後、すぐに電話してきてくれてありがとう。
あんなに感情を素直に出して泣けたのは、Kちゃんのお蔭です。
「Zizi にとって初花は、子どもと一緒やろう。
 私やったら、〇〇と〇〇が居なくなるなんて耐えられへん。」
って真剣に云ってくれたこと、今でも忘れないよ。
初対面であんなに初花が受け入れたのは、Kちゃんの愛情ある人柄があるからこそ。
初花ともっと仲良くなってもらいたかったなぁ。

初花。
8年間、本当にありがとう。
今は毎日、「ウイカどこ?置いていかないで。ウイカごめん。ウイカ。ウイカ。」って
泣いてばかりでごめんね。
でも心のずっと深いところで、「ありがとう。」を繰り返しているよ。
いっぱい泣いて、いっぱい初花との時間を思い出して
初花との何もかもを心の内にしまって
ただ幸せだったと、そうやってなつかしむ日がきてくれるよう願います。
Zizi は初花の分も生きて、強くてやさしい人になるからね。
私の大好きな場所や人に、一緒に会いに行こうね。
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by black-dolphin | 2010-07-18 15:50 | ご挨拶

by black-dolphin
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